概要
Unityエディタでゲームを完成させたら、最後に行うのがビルド (Build) です。ビルドとは、Unityプロジェクトを、特定のプラットフォーム(Windows、macOS、iOS、Androidなど)で直接実行できるスタンドアロンのアプリケーション形式に変換・出力するプロセスです。これにより、UnityエディタがインストールされていないPCでも、誰でもゲームをプレイできるようになります。
この記事では、主要なプラットフォーム向けのビルド手順と、知っておくべき基本的な設定について解説します。
Build Settingsウィンドウ
ビルドに関するすべての設定は、File > Build Settingsから開くBuild Settingsウィンドウで行います。
- Scenes In Build: ビルドに含めるシーンのリストです。ここに登録されていないシーンはビルドに含まれません。
Add Open Scenesボタンで現在開いているシーンを追加できます。リストの先頭(インデックス 0)にあるシーンが、ゲーム起動時に最初にロードされるシーンになります。ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えることができます。 - Platform: ビルド対象のプラットフォームを選択するリストです。
PC, Mac & Linux Standalone,WebGL,iOS,Androidなどが並んでいます。プラットフォームを選択し、Switch Platformボタンを押すと、Unityはプロジェクトのアセットをそのプラットフォーム向けに再インポートします。この処理には時間がかかることがあります。
Player Settings
Build Settingsウィンドウの左下にあるPlayer Settingsボタンを押すと、Project Settingsウィンドウが開き、選択中のプラットフォームに関する詳細な設定を行うことができます。これはビルドにおいて非常に重要な設定項目です。
- Company Name / Product Name: アプリケーションの作者名と製品名。実行ファイルのプロパティや、モバイルでのアプリ名として使われます。
- Default Icon: アプリケーションのアイコン画像を設定します。
- Resolution and Presentation: 画面解像度、フルスクリーンモードの可否、対応する画面の向き(縦向き/横向き)などを設定します。
- Splash Image: ゲーム起動時に表示されるスプラッシュスクリーン(Unityロゴなど)をカスタマイズします(有料プランのみ)。
- Other Settings: レンダリング設定、色空間(Gamma/Linear)、APIレベル、そして最も重要なバンドルID (Bundle Identifier) の設定など、プラットフォーム固有の技術的な設定項目が集まっています。
- バンドルID:
com.YourCompanyName.YourProductNameのような逆ドメイン形式のユニークなIDです。特にモバイルプラットフォームでは、アプリを識別するための重要なIDとなります。
- バンドルID:
プラットフォーム別ビルドガイド
PC, Mac & Linux Standalone
最もシンプルで簡単なビルドです。
PlatformでPC, Mac & Linux Standaloneを選択します。Target Platformで対象のOS(Windows, macOS, Linux)を選択します。ArchitectureでCPUのアーキテクチャ(Intel 64-bitなど)を選択します。Buildボタンを押し、実行ファイルの保存場所と名前を指定すればビルドが開始されます。- ビルドが完了すると、指定したフォルダに
.exeファイル(Windowsの場合)や.appファイル(macOSの場合)が生成されます。
WebGL
ゲームをウェブブラウザ上で動作する形式でビルドします。特別なプラグインなしでプレイできるため、ゲームジャムの作品公開や手軽なデモに適しています。
PlatformでWebGLを選択し、Switch Platformします。Player Settingsで、WebGL特有の設定(メモリサイズなど)を調整します。Buildボタンを押し、出力先のフォルダを指定します。- ビルドが完了すると、
index.htmlファイル、Build